2016年05月08日

信頼

O社のコントラバスには湖があるんです
この人は何を言ってるんだ?
私は一瞬、頭が混乱した
湖って北海道の摩周湖や滋賀の琵琶湖とか、でっかい水溜まりのことでしょ?
ヘタレさんはコントラバスのネックとボディが
どのようにくっ付いているかご存じですか?

詳しくはないが、だいたい想像はつく
通常、このような形になっています

O社の接着はこんな感じなんです

?!
どうしてこんな風に接着するんですか?
実はネックとボディの接着部分、ここの平面を出すのって
結構面倒くさいんですよ

そんなものなのか・・・・
O社はここに(湖と呼ばれる)空白部分を作ることによって、
その手間を省いているんです

そうなると?
ネックからの負荷は全て表板との接続部分に集中します
・・・・・・・・
それって問題ないんですか?
ヘタレさんのコントラバスにも既に兆候が出ていますよ
私は恐る恐る表板とネックの接合部分に目をやった
201605083.jpg
そこにはしっかりと両側にクラックが入っていた
最悪の場合、このクラックが広がっていき
表板を割ってしまうことになります

O社はこのことをちゃんと購入者に伝えているんですか?
彼は黙ったままだ
こんな大事なこと、
どうして誰も言わないんですか?

・・・・・・・・・・・・
ヘタレさん、O社は日本で一番多くコントラバスを作る会社です。
個人だけではなく、学校なんかにも納入してるでしょう
そんなことをするとO社の楽器を生徒に紹介した先生達や
色々な人たちの面子を潰すことにもなるんです

でも、私はずっと永く使えると思ったから、
オール単板や黒檀の指板のコントラバスを買ったんです!
これじゃぁ!

材質の表記は一番分かりやすいセールスポイントです
ですがいい材質を使って価格を抑えるには
目に見えないところが犠牲になるんです・・・

私はもう何も言えなかった
ただ、ただ茫然としていた
そしてコントラバスをケースに仕舞い、
カートに乗せて帰る準備をした
そしてもう一度、工房のオーナーに振り返り頭を下げた
これからも私のコントラバス、宜しくお願いします
いえ、こちらこそ・・・すいません
この人は信頼できる
普通、楽器のオーナーにこんな話はできない

工房を出たのは4時頃だった
初夏の清々しい風が心地いい。
日が落ちるには、まだ大分時間もある
歩いて帰ろうかな?
大きなコントラバスを押しながら、私は駅とは違う方向に歩き出した
この辺りは自転車で来たことがある
帰り道はわかっている
急いで帰る理由もない
ゆっくりゆっくり歩いていこう
201605084.jpg
道はまだまだ続く
すぐ壊れるわけじゃない
信頼できる職人さんとも出会えることができた
彼と相談しながら、出来るだけ永く付き合っていこう
安っぽい音しか出ないこの楽器だけど
安っぽい音しか出せない演奏者にはピッタリじゃないか
どちらかが壊れるその時まで・・・・・
----------------------------------------------------
一応、断っておきますがO社のコントラバスが
全てこの構造なのかは定かではありません
かなりお高いモデルも存在するので、
あるいはローエンドからミドルエンドまでの構造なのかもしれません

※そのあたりを聞くのをわすれました

あの工房のオーナーさん、私に別のコンバスを弾かしたりして・・・
もしかして?
もっとお高いコンバスに買い替えさせようとしたのかしら?
・・・・・・・・・・・


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posted by ヘタレ四弦弾き at 20:33| Comment(7) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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