2013年12月29日

3%の幸せと97%の後悔〜ウッドベース購入記(上)〜

その日はとても暑かったのを覚えている
所用を終えた私は一人、新宿の街をぶらついていた
帰るには早過ぎるし、この暑さの中どこで時間を潰そうか?
そう思案していたとき、涼しくて時間の過ごせる場所を思い出した
イ○バシ楽器 4F
ハイエンドギター&ベースフロア


いつもながら完璧な空調状態であった
60万や70万もするベースやギターを眺めながら、
レジに目を向けると
奥で一人の店員さんがなにやらモゾモゾしていた
そこは4畳ほどの試奏室で、
かなり大きな物体をあっちに置こうか?
こっちに置こうかと思案しているようだった

その大きな物体とは・・・・ウッドベースだ・・・・

大変そうですね・・・・
はぁ・・・
私の相手をしている心の余裕はないのだろう
生返事だけをして、彼は作業を続けた

それは売り物?
え〜、入荷したばかりなんです

メーカーと型番は?
オリエンテのHOー38になります。
オール単版ボディでピックアップもついてるんです
中古ですが、いい楽器ですよ


ちょうど個人レッスンが始まったばっかりで
ウッドベースへの興味が高まっていた時期でもあった
チミ〜!ちょっと試奏させてくれたまえ〜♪
悪い癖が始まった
それはとても状態が良くみえた
店員さんに聞くと、
ネックのつけ根と表板の間が一度剥離したらしい
メーカーで修正をしたから大丈夫だと言っていた

唯一のレパートリーFly me to the moonを弾き終わったとき
私の頭に神の声が聞こえた
これは俺のものだ
※それ、お前の声だから・・・・

EUBを下取りに出すと、
いくらになるか聞いてみた
諭吉を5人葬ると手に入ることが判明した

・・・・意外と安かった・・・・・
早速、自宅に駆け戻リEUBとスタンドを担ぎ
新宿に舞い戻る
EUB&スタンドはかなり重かったが・・・・

支払いを終え、付属のソフトケースに入れてもらう
いざ帰ろうとしたとき、あることに気がついた
これ・・どうやって担ぐの?
店員さんはその巨体を柔道の大外刈りのように脇に担ぎ
こ、こ・・・う・・やって、か、担ぐんです・・・
戦慄が走った

大外刈りはいい
担いだら、すぐ投げ飛ばせばいいのだから・・・
だがこいつは担いだまま、
新宿から池袋までキープしなければならないのだ
うっ・・・・
後悔が先には立たぬもの
私の幸せは試奏室で試奏てるときだけだったのだ

私はチビだ
しかも虚弱体質の上に、重度の腰痛持ちだった・・・・
自宅に帰りつく前に死ぬかもしれない
そう思った

その時、あるラジオでウッドベース奏者が
ウッドベースって意外と軽いんですよ♪
中、空洞ですからね〜
と言っていたのを思い出した

そうだ!意外と軽いに違いない
この店員は俺を騙そうとしてるんだ!
※何の為に?
そう自分に言い聞かせ、
よっこらせっとウッドベースを担いだ
・・・・・・・・・・・
目の前の店員は正直者で
ラジオのウッドベース奏者が
嘘つきだということが分かった
20131229.jpg
つづく

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posted by ヘタレ四弦弾き at 21:15| Comment(10) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年12月23日

ウッドベース奏者は報われない?

ウッドベース
かくも美しく妖艶な楽器が他にあるだろうか?
・・・・・あるかもしれません
でも我々ベーシストにとって、
それはウッドベースであるべきだ!

えっ?俺はエレキにしか興味ないって?
いやいや、そうなると話が進まないので、
ぜひそういうことにしてください
お願いしますm(_ _)m

ウッドベースの音色はとても深く心に響く
数々のウッドベース奏者が一時、
EUBを使うも最後にはウッドベースに戻ったのも
わかるような気がする
かくいう私もウッドベースの音色にとり憑かれた者の一人だ

ところが・・・
この楽器、かなり欠点の多い楽器であった
いや欠点しか見つけられない

@大音量なのに、音量不足?
それは先生のライブを聞いていたとき、
ふとあることに気がついた
先生、ウッドベースにアンプを繋いでいるんですね
そうですよ
私は周りを見渡した
そのバーは20畳ほどの小さいお店だった
「(小声で)こんな小さいお店でもアンプが必要なんですか?
・・・ヘタレ君、相手がサックスだと
どうしてもアンプが必要なんだよ


どうやら大音量の相手だと、生音では太刀打ちできないらしい
たけど・・・
JAZZにサックスって、かなりの頻度で出てきますよね?
・・・どんな相手だったら、我々は
(生音で)勝負できるんですか?
先生は悲しそうな目で
蓋を閉めたピアノとか・・・・
音量を思いっきり絞ったエレキギターとか・・・


201312231.jpg
私は頭に浮かんだその言葉をグッと飲み込んだ

ウッドベースは自宅で練習するのはかなり困難な楽器だ
あまりの大音量で夜中は厳禁だし、
昼間だってどこから苦情がくるか分かったものではない
小心者は常にビクビクしながら練習をしているはずだ
それなのにアンサンブルに入ると、音量が足らない
全然足らない
おのずとアンプに頼らざるを得ない

ウッドとエレキ、両方弾くベーシスト
池田達也氏はこう言った
ウッドベース、アンプに繋げは、
(ただの)エレキベース
私も同意見だ・・・・・

するとこんな疑問が沸くのです
これだったら(アンプ前提の)EUBで良くね?

A運搬は地獄
ウッドベースは意外と軽い
そんなことを聞いたことはありませんか?
たしかに思ったよりは軽いです
中は空洞ですから・・・・・・・
それはあの巨体にしては!という前提であって
十分、重いんだよ〜!
だいたい10kg〜17kgくらいあるんだそうだ
しかもリュックみたいに背負えないから
柔道の大外がりみたいな脇に担いで移動する
それはもう・・・・大変です
そして電車の改札・・・・気合です!
※普通の改札は通れません。窓口近くの幅広の改札のみ

車を持っていれば、まだ楽かもしれませんが
その車も選びます
軽は無理!
スポーツカーもダメ
普通の4ドアセダンでやっと入れることが可能らしい
助手席のシートを倒し、後ろの席を跨いで入れるんだそうだ
だからタクシーには嫌われるとか・・・

これだけ苦労に苦労を重ね、耐えに耐え忍んだというのに
その苦労が報われるはずの演奏が
B地味・・・ただひたすら地味・・・
音はすごくいいんです
JAZZは基本、4ビートなんですが
地味なんだよ〜
またジャズ初心者の私には、

(Wベースの音は)全部同じに聞こえる
そして唯一の見せ場・・・ソロが
201312232.jpg
時々、ジャズにおいてベースソロは要らないという意見を見るが
ベースを志す私も・・・・・・同意せざるえない・・・・・・
※私の先生のスタイルが地味なだけなのかもしれません
異論・反論あると思います。そのような方はぜひコメント欄に、
大歓迎ですm(_ _)m


ウッドベースにはウッドベースにしか出せない音があり、
音楽があります
その魅力は計り知れなく、プライスレスなのかもしれません
それでも苦労の割には報われないパートだな〜と思うのです

えっ?なぜ、そんなに詳しいかって?
・・・・・・・・・・・・・・
実はかなり以前に
201312233.jpg
手にいれてしまった・・・orz


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posted by ヘタレ四弦弾き at 10:44| Comment(24) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年12月08日

準備の出来てる別れもある、準備の出来ない別れもある

20131208.jpg
2013年がもうすぐ終わります
今年は私にとって忘れられない年になりました
私の知っている方、
私の親しくしている方の家族
合わせて3人の方が立て続けに旅立たれました

一人は私の同僚で肺がんを患い
1年の闘病の末、逝かれました

もう一人は私の親しくしていただいてる方の息子さん
私とほぼ変わらないお歳で
大島の土砂崩れに巻き込まれました

たった一人の息子さんで
マンションを買ったばかり、
部屋の模様替えを終え
あとは帰ってくるのを待つばかり
そう嬉しそうに語っておられました

ヘタレくん、ガッカリだよ・・・・
彼は私に呟きました
これで俺が逝ったら、
あいつ(奥さん)は独りになっちまう
それだけが心残りだ・・・・

私は頷くことしかできません

そして昨日・・・・
会社に着くと上司から呼ばれ
ヘタレ君、○○さんがお亡くなりになられた
?!
私は一瞬、理解できませんでした
○○さんって・・・・あの人以外に、同じ名前の人がいたかな?
この方は、ガンで逝かれた同僚のお姉さんで
ものすごく元気な方でした
週末に別れる際も
じゃ!ヘタレくん、また明日〜!
と手を振りながら、元気良く自転車で帰られたのでした

ジョークを言っているのだろうか?
上司は普段、全然ジョークを言わない人でした
私のボケた頭が少しずつ現実を理解し始めます

あの・・・事故ですか?
いや、スポーツクラブのサウナ室で
急に倒れて、そのまま・・・・


もう何も考えることが出来ませんでした
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人は産まれてから、色々な出会いを重ねていきます
そして年を重ね
いつかその人たちを見送る立場になります
どんなに抗おうと、どんなに目を閉じ耳を塞いでも
時は残酷に進んでいきます

別れの準備が出来ている人もいれば
準備もできないまま、旅立たれる人もいます

まだ元気だから大丈夫
まだ若いから大丈夫
そう思っていても、ある日突然
世界はその人を奪っていってしまう

ソレは特別なことではなく、当たり前のこと
誰もが逃れられないこと

最後に自分が見送られる立場になるそのときまで・・・


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その日、私は実家に電話をしました
今年は実家に帰るつもりはなかったのですが、
帰省する旨を母に伝えました
そう・・・じゃ、待ってるから
母はただ、そう答えてくれました

あの時、あ〜しとけば良かった
あの時、あんなことを言わなければ良かった
そういう悔やみを残さないように・・・
いつ別れが来てもいいように心の準備をしておかないといけない

ソレは特別なことではなく、当たり前のこと
誰もが逃れられないことなのだから・・・
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明日、会社に出社します
その時、最初に会う人はガンで逝かれた同僚のお兄さん
そして突然、旅立たれた○○さんのお兄さんです

彼にどんな言葉をかければ、良いだろうか?
いまだに答えは出ていません


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posted by ヘタレ四弦弾き at 11:43| Comment(10) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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